鬼ヶ城 863M 3等 満島(満島) 山系・茶臼山 2008.11.30.

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鬼ガ城の美しい林を行く。


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起点(和知野発電所南西L字形カーブ地点)・827>910・鉄塔2>945・567P(宇連分校跡)・1000>1042・鉄塔10・1047>1122・点名鬼ヶ城863.3M・1234>1347・鉄塔13>1400・最奥民家>1434・起点


 北を和知野、東を天竜川、南を早木戸川が限り、西に新野の千石平が広がる独立山塊があるが、この山塊には、ルートを工夫すれば登山対象になる山が、三つあって、鬼ガ城山はその中の一座である。ちなみに他の二座は、鬼ガ城山から西へ天が森、遠路揚1131.9Mである。さて天竜川であるが、時又より下流は天竜峡に始まる峡谷となるために、かつて満島までの物資や人の運搬は、もっぱら水運に頼っていたのであるが、陸路がまったくなかった訳ではなかろう。それは峠越えの道であろうが、索道とも考えられよう。特にこの地方は、これが得意のようである。いずれにしろこれらの場合には、峠の頂上が「荷継場」、「荷越場」であったであろうから、「荷越場」に「御」を加えれば、「おにごえじょう」となり、これが「おにがじょう」に転じたとしても、なんの不思議もない。
 和知野発電所対岸から送電線の巡視路を辿って尾根に乗った後、東の栃沢側が雑木林となった平坦な尾根に造林作業路を辿ると、567Pで木立ちのない明るい草地に出たが、そこは満島の天龍小学校を本校とする宇連分校跡で、栃沢が流れ行く先に戸倉山、黒石岳等、伊那山脈南端部の山々が眺められる素晴しい所であった。ここへ向こう側から来ている林道を辿ると、741Pを南側から巻く破線の道は現存せず。ヒノキ林の中、そのまま林道で741Pを北側から巻いてしまうと、別の送電線を潜った先でその巡視路が付いた尾根に乗った。帰路は、この巡視路でこの尾根を下ることにして、尾根を南東に巡視路で登ると、送電鉄塔に出た。来し方に開けており、和知野川対岸に岩壁を抱えた岳ノ山、そして弁当山。これらの奥には、雲が降りてはいたが、中央アルプス。連続する次の鉄塔からは、天竜川対岸に巨大な熊伏山。ここで東側を巻いて行く巡視路から離れると、尾根には滑らかな落ち葉の林床の雑木林が広がっていた。途中、棚状となると、そこに小さな自然石の石碑。文字薄く、「明治」とだけ、かろうじて読めた。間もなく西側を向こう側から巻いて来た林道に出て、これを尾根線に辿ると、僅か先で尾根を回り込んでいる立派な林道に出合った。右は「新野」、左は「平岡」と道路標識。これを横断すると雑木林の中、尾根線に踏み跡が付いており、これを辿ると、登り詰める手前で「白山神社」と記された賽銭箱と、古くて小振りな鳥居と社が現れた。三角点はこの奥、ゆるゆると僅かに登った所に見つかった。辺りは、ブナ大木散見されるクリ、コナラ、クヌギ、コシアブラ等々の明るい雑木林で、樹間越し、南東眼下に満島の町が望まれた。
 帰路は、予定どおり林道から巡視路が付いた尾根に入ると、美しい雑木林の中、左一段下方に民家にしては大きな棟の廃屋。なだらかに辿った先で尾根が二分する所は右に入り、落ち葉を舞い上げて下ると、やがて送電鉄塔に出た。ここからは金森山、黒石岳、戸倉山と眺められ、やがてまた出た下方の鉄塔からも同様の眺めが得られた。最後に急なヒノキ林の中を下ると、破線の終点で里に出た。狭い車道を上流へと辿ると、途中、岩壁を張り巡らせた支沢を渡り、狭い橋で今度は和知野川を渡ると、県道に出た。県道も所々で岩壁をへつるように伸びて狭かったが、車の往来はほとんどなく、眼下の和知野川に「水神淵」、「萬城淵」、「長トロ淵」、「猿渡瀬」と見ながら行くと、登山口に戻った。
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宇連分校跡から栃沢流下する先に黒石岳、戸倉山。
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帰路もまた美しい林の中。
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民家にしては大きな棟の廃屋。
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こんなコナラ林も。
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里に出ると、岩壁を張り巡らせた支沢を渡る。

この記事へのコメント

swg
2013年10月31日 20:51
こんばんは、日曜日に戸倉山に登ったばかりです。佐久間右岸は離山、日本が塚、八嶽・・・ダムのせいで麓の民家少なく「秘境」の印象が非常に強いです。落ち葉が素晴らしいです。焼き芋が出来ますね^^
2013年10月31日 22:34
swgさん、コメントをありがとうございました。
貴兄の戸倉山の記事は、アップされてすぐに読みました。そのTさん方の軒下を通らず、Tさん方を右にしてそのまま巻くと、名田熊の最奥民家となりますが、ここは無住となって久しく、その前のキンカンの木脇に立つと、大きく熊伏山が望まれます。軒下には三輪車が転がっていますが、それを見て、「この子は、もういくつになっているのかなあ・・・」と思いを馳せて、胸が熱くなったことを思い出します。山間で無住の人家を見掛けると、いつも去りがたい思いに囚われます。
貴兄の山頂からの展望画像で、手前に尾根がありますが、そこは柳木瀬沢の頭で、聖、上河内等、南アの見事な眺めが得られます。道が戸倉山から続いているので(底稲からも行かれますが)、是非行って見られると良いかと思います。

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